三浦裕史のホームページ          新版『近代日本軍制概説』を刊行予定。

■近代日本の政治法制について関心があります。■2021年06月06日記事参照。

公知衆のことは出ていない―『改革と学問に生きた殿様―黒羽藩主 大関増業』

栃木県立博物館、2010年刊行の図録。史料豊富で大変充実した内容。
 
黒羽は現在、町村合併で栃木県大田原市に属する。
 
黒羽藩では、家臣の力が相対的に強く、殿様の強制隠居、持参金目当ての養子取り、一部家臣の藩退去など、話題は尽きない。
 
増業さんも千両箱を背負ってきた余所者で、結局、半押し込め。これも興味深いが、黒羽藩といえば、公知衆が面白い。
 
しかし、直接の史料は存在せず、大関氏家譜に若干の記述があるだけらしい。
 
『公知衆の研究』といった論著は望むべくもないのか。