三浦裕史のホームページ          新版『近代日本軍制概説』を刊行予定。

■近代日本の政治法制について関心があります。■2021年06月06日記事参照。

#奈良県

安産寺(奈良県宇陀市)は、近鉄撮影のベストポイント=車窓からも一瞬仰いで望める。

1.県内東端の三本松駅から歩く。10分かからない。線路脇の高台。 2.平安期のお地蔵さんで知られる。近くの室生寺から伝来。光背は向こうに残っているそうだ。それだけ置いてくるのも変な話。 3.縁日に公開。じっくり拝観できるのは有り難い。但し、眼下を…

櫻木神社(奈良県吉野町)は象の小川沿いに鎮座する。

1.象山、宮瀧、夢のわだといった萬葉名所が周囲にある。 2.たいそう久しぶりの参拝。西行ではないが、「命なりけり」。 3.萬葉の吉野と桜の吉野は交わらない。それで良いと思う。

都祁水分神社(奈良県旧都祁村)は本殿が大きな春日写し。

1.最初の鎮座地は南方にあったと云う。社殿は南面ではなく東面する。 2.都祁地方は高原地帯。名阪国道や路線バスを利用すれば、よく分かる。 3.境内直ぐ東側に従四位下小治田安萬侶の墓がある。墓誌の書体は雅趣あり。

田原本町(奈良県磯城郡)の四名社――多坐彌志理都比古神社、鏡作坐天照御魂神社、池坐朝霧黄幡比賣神社、村屋坐彌冨都比賣神社。

神社名が長いので、略称が用いられる。 1.多神社は多氏(太氏)の氏神。従四位下に至った安萬侶が有名。 2.鏡作神社は本殿が素晴らしい。設置物や社叢で良く見えないが。 3.池神社は中古、法貴寺天満宮と呼ばれていた。神社名が何とも幻想的。 4.村屋神…

調田坐一事尼古神社(奈良県葛城市)についての所感。

1.葛城山や二上山を望む地に鎮座。尺土駅から徒歩10分強。通称は疋田神社だが、「ねこ神社」と呼んでみたい。 2.中古は春日神社と呼ばれていたらしく、神紋は下り藤。 3.葛城一言主神社(いちごんさん)と同系か。社名は古社たるをよく示している。

廣瀬大社(奈良県河合町川合)は紛う事なき、川の神。

1.法隆寺駅下車。お寺とは反対側。自転車で10分。歩いたらシンドイ。 2.奈良盆地を流れる複数河川の合流地点に鎮座。昔は沼地。 3.ここも春日写し。境内はそう広くはないが、静か。春先の砂かけ祭は摸擬田植え。 4.細長いが、参道を進むのが快い。但し、…

宇太水分神社(奈良県宇陀市)は榛原駅からバス。途中、八咫烏神社の前を通る。

1.境内は狭いが、社叢の高さが救っている。 2.本殿三棟と摂社二棟が並ぶ。建物は朱を基調とし、蟇股と柱の彩色彫刻が素晴らしい。それぞれ国宝と重文。大和に多い、春日写し。 3.瑞垣内の拝観が可能。一人でじっくり拝見できたのは、有り難い。

山渓文庫「奈良の散歩みち」の塚本珪一「九版にさいして」を読む。

塚本氏の絶叫といってよい。 あの風景は滅んだ。いや、滅び去って久しい、というべきか。