三浦裕史のホームページ          新版『近代日本軍制概説』を刊行予定。

■近代日本の政治法制について関心があります。■2021年06月06日記事参照。

2017-01-01から1年間の記事一覧

拷問を受け棄教したことを「人間的な弱さ」として批判する考え方。

批判されるべきは、拷問した側であって、拷問された側ではないだろう。 拷問自体の苦痛、そして生き延びた安堵と生き残った苦悩を、当事者の身になって考えることが、少しはあっても良いのではないか。

藤田嗣雄『独逸軍制概要』序より

本著に於ては普魯西憲法典の欽定(一八四八、一二、五)に溯り独逸軍制の概要を述ぶることを企図した。従来我が国に於ても独逸軍制の研究が行はれた、がこれ等は孰れも第十九世紀に於ける所謂市民的憲法の見地に基いてなされたものである。現時の軍制に関し…

藤田嗣雄先生歿後五十年。

「あとがき」に長々と書く、自分の「苦労」と人間関係。

諸橋襄『明治憲法と枢密院制』

芦書房、昭和39年刊。昔、先生から頂戴した。 何度かお目に掛かり、御教示を賜った。 枢密院がどういう所か、少し判った気がした。 某顧問官に関する秘話もお聞きした。 博士論文の出版をお奨めしたが、肯んぜられなかった。 こういう本を文庫版で出したら衝…