三浦裕史のホームページ          新版『近代日本軍制概説』を刊行予定。

■近代日本の政治法制について関心があります。■2021年06月06日記事参照。

藤田嗣雄『独逸軍制概要』序より

本著に於ては普魯西憲法典の欽定(一八四八、一二、五)に溯り独逸軍制の概要を述ぶることを企図した。従来我が国に於ても独逸軍制の研究が行はれた、がこれ等は孰れも第十九世紀に於ける所謂市民的憲法の見地に基いてなされたものである。現時の軍制に関しては勿論である、がこれに至る旧軍制に関しても今日に於ては所謂ナチス世界観に基いて検討されなければならぬ。〔下略〕
 
*読点の位置は原文通り。