三浦裕史のホームページ          新版『近代日本軍制概説』を刊行予定。

■近代日本の政治法制について関心があります。■2021年06月06日記事参照。

#軍制

陸軍省法官部長井上義行の経歴と肖像は、井上密『大日本帝国憲法講義』解説に載っています。

義行(よしつら)は陸軍刑法の制定に関与した。 養子の密は京都帝大教授、京都市長。寡作の人だが、佐々木惣一の師として知られる。

藤田嗣雄先生 歿後五十六年。

先生は官吏としての守秘義務を意識し過ぎていた。 御存知のことをもっと書いて戴きたかった。 (帯の文句が面白い。帯無しの画像は以前、掲げた。)

プロイセン陸軍省の表と裏。

裏と言うには素敵すぎる。庭園側。

◆三浦裕史『近代日本軍制概説』新版の基本構想◆著作等リスト◆

【 2015年04月01日の記事を移掲 】 1.説明的な記述を増やし、初学者にも分かりやすくする。2.論著としての自立性を高めるため、基礎理論に言及する。3.政治史との関連に言及する。4.図表を多用する。5.条文や資料をできるだけ掲げる。6.年表及び…

「潜水艦艦長は人生の目標足り得る」―中村秀樹『これが潜水艦だ』

2008年刊。 潜水艦の本質を平易に解説した好著。 著者は数年前に逝去されていたようだ。合掌。

【「最初の否定論者」藤村守美について】を『大警視だより』続刊12号に寄稿しました。拙稿は警察政策学会資料115号に転載されており、同学会HPで閲覧可能です。

【御注意】 著作権切れを狙ってか、最近、藤田嗣雄先生著書の復刻本(翻刻)が出ているようですが、これに私は全く関与しておりませんので、この点、誤解無きようお願い致します。

先日、軍制研究 三先達(有賀長雄、藤田嗣雄、中野登美雄)の展墓を達成。

「軍制研究の三雄」と呼びたい。

「負け戦で印税稼ぐな」

旧軍将校某氏の至言。

藤田嗣雄『独逸軍制概要』序より

本著に於ては普魯西憲法典の欽定(一八四八、一二、五)に溯り独逸軍制の概要を述ぶることを企図した。従来我が国に於ても独逸軍制の研究が行はれた、がこれ等は孰れも第十九世紀に於ける所謂市民的憲法の見地に基いてなされたものである。現時の軍制に関し…

藤田嗣雄先生歿後五十年

『軍隊と自由』の文庫化を。 『独逸軍制概要』の刊行を。

藤田嗣雄『軍隊と自由』の文庫化を望む。

本年は歿後五十年にあたる。

凡ソ法律規則中戦時ト称スルハ外患又ハ内乱アルニ際シ布告ヲ以テ定ムルモノトス

明治十五年太政官布告第三十七号。 藤田嗣雄『明治軍制』の解題で述べた。 軍制研究のための基本事項といってよい。 しかし、知らない人、考えもしない人が多い。

東京・恵比寿にある防衛研究所戦史部1階のトイレの窓から顔だけ出してタバコを吸っていたのは、だぁーれだ。

実名公表を楽しみにお待ち下さい(苦笑)。

研究資料80RO-1H 『陸軍人事制度概説』 「本書は所員 田中慶美が、日本陸軍制度史の一環として、

………。 昭和56年2月1日 防衛研修所戦史部長 …」 複雑にして多岐に亙る当該制度に挑んでいる。

『帝国海軍人事制度概説 帝国海軍における海軍予備員制度及び召集制度概説』 昭和47年12月 防衛研修所戦史室

執筆は末國正雄氏。元海軍大佐。 昔、千葉・津田沼の駅ビルでお目にかかった事がある。 温厚な感じの方で、貴重なお話を伺い、資料を拝借した覚えがある。 もっといろんな事をお訊きすればよかった。

参考資料 82ZO-10H 『捕虜問題に関する考察』  「本資料は、元海上幕僚長中村悌次氏に執筆を依託した研究論文である。

同氏の了解を得て配布する。 昭和57年11月9日 防衛研修所戦史部長」 黄色表紙で、表紙右上部に「注意」の赤色判が捺されてあるが、秘密、機密、部外秘との明示はない。 また、内容的に見て、そうした指定に該当すべきでないと思わる。 本資料に限らず、官庁…

ウルム要塞の特殊地位

Festung Ulmはバイエルン領とヴェルテムベルグ領に跨って所在する。 要塞は両岸で一つの陣地として扱われ、ドイツ帝国の統一的な指揮及び管理の下にある。 皇帝は所属要員の他、総督と司令官を任命する。但し、バイエルン王とヴェルテムベルグ王は、一定の官…

ドイツ帝国軍制の基本構造(一) ―比較のための知識断片―

先日、研究会で報告。 軍制と帝国憲法の基本的関係や君主権力の態様について述べた。 更には、プロイセン・ドイツにおける軍事法令の重要形式Allerhöchster Kabinettsordre(AKO)の本質についても言及することができた。 例によって、ぶっちゃけ漫談も。…

藤村守美と吉見謹三郎の明治35年

この年に憲法の本を出している。 藤村は『大日本帝国憲法講義』、吉見は『日本憲法論』。 〈追記〉「最初の否定論者」藤村守美について を書きました(大警視だより続刊12号,2021年7月/警察政策学会資料115号,2021年05月)。

軍事内局(Militärkabinett)について

先日、上記のテーマにより、研究会で、報告させて頂いた。 もちろん、日本の制度が主たる対象であり、関連で、維新以降の君主制(天皇制)にも言及した。 日本の軍事内局は僅か10年程度の存在であり、大した権限もなかったが、祖型たるプロイセンのMKは…

復刻本・編集本における〈監修者・解説者・編者〉名の記載

単なる発案・口利き程度で、デカデカと名前を出している本がある。かくいう、私にも、自著でないのに大きく名前を出している本がある。三浦裕史編としているものは、 ①伊東巳代治遺稿『大日本帝国憲法衍義』 ②井上密講述『大日本帝国憲法講義』三浦裕史解説…

国際法・条約・陸海軍

先日、上記のテーマにより、研究会で、報告させて頂いた。 考察の方法と対象を限定して述べたつもりだが、御理解頂けたかどうか…。 とにかく、一つの視点から徹底的に物を見ることの大切さと難しさを、改めて痛感した。 (もちろん、その視点自体の当否を検…

明治四十年(明治40年)軍令第一号の制定に関する一論結

先日、上記のテーマにより、研究報告させて頂いた。 アッと驚くような新知見を述べたわけではない。 基本的でありながら、他の人が着目しないような問題を、地味に検討したつもりだ。

統帥権とは何か―藤田嗣雄と中野登美雄―

先日、上記のテーマにより、報告させて頂いた。 『軍制概説』では、全体構成上、詳しく論じることができなかった部分まで、今回、述べることができた。 軍制(軍事法制)研究というと、統帥権ばかり云々している、と思われるのがイヤなので、この問題に一応…