1.床下柱の存在や由緒・地域性から大社造と結びつけられがちだが、無理にそうする必要もあるまい。なぜなら、外見も内部も大社造の特徴を有していないからだ。
2.決定的なのは、神殿に正面を設けているということ(神座も正面向き)、更には神殿を並列連結しているということ。これでは、実見しても大社造を想起できない。実際と乖離した様式名称は妥当とは言えないだろう。
3.たとえ、大社造に由来する要素があるにしても、美保神社独自の様式と考えたい。
*写真は修理工事報告書より。二枚目は戦前の移設工事期のもの。
尚、当社は男女岩から先が氏子地域。寄付金集めの対象地域でもあると云う。