三浦裕史のホームページ          新版『近代日本軍制概説』を刊行予定。

■近代日本の政治法制について関心があります。■2021年06月06日記事参照。

2023-01-01から1年間の記事一覧

眞名井神社(島根県松江市)は山容穏やかな茶臼山の中腹に在る。

1.国庁跡に近い田園の中、参道がまっすぐ山麓へ伸びる。 2.真名井は同じ山の離れた麓にあり、位置関係から考えて、当社は式内真名井神社がそのまま推移したものではなかろう。 3.境内はやや急な石段を上がる。木々が深い。本殿背後の斜面も緑豊か。やはり…

佐太神社(島根県鹿島町)には三種神紋を活かした頒布品をつくってもらいたい。

1.主祭神不明、南殿には秘説四座。明治初年、正殿の秘説一座の神名を示すよう藩庁から命じられ、「佐太御子大神」にしたと云う。 2.三連本殿は貴重。更に、南殿の向左階段は珍しい。 3.摂社田中神社は社殿配置が独特。 4.佐陀神能と関連神事は、わが国の…

東京よみうりランドの近くに式内社を発見――穴澤天神社(東京都稲城市)。

天神は元禄の合祀で、旧称は穴澤神社。 論社は存在するが、平地と多摩川を望む丘の中腹にあり、式内社の鎮座地として相応しい気がする。 しかし、直ぐそばを京王相模原線の高架が通る。それを潜って石段を上がり詣でる。

弟橘媛を祀る橘樹神社(千葉県茂原市本納)についての所感。

1.境内は狭いが、周囲に高い建物がないので、清々する。 2.社叢は浅いが、本殿背後の緑がやや救っている。古来、神陵と伝える。 3.神話は悲壮。 4.平安期設置の荘園名「橘木荘」は社名から取ったものか。 5.本納と言えば、徂徠勉学の地(と言っても、父…

吉見謹三郎『日本憲法論』は有賀長雄が校閲し、佐々木惣一が参考書として掲げる。

佐々木先生が掲げた時点で、約30年前の昔の本。oldie but goodie. (削除予定)

男神社(大阪府泉南市)は社叢豊かで、遠くからでもそれとわかる。

1.平安時代に現在地に遷座。隣は小学校。「廊下を走るな」と言いたい。 2.戦前期建立の拝殿は単純な構造だが、なぜか重厚感がある。鳥居は渋い色にした方が良い。 3.本殿は江戸期の流造で五間が珍しい。もともと二間二間の連結社殿だったが相の間を神殿に…

溝咋神社(大阪府茨木市)は、住宅地の只中にある小社にしては、境内環境が整っている。

1.教習所近くのバス停から歩く。公園で親子が遊ぶ。 2.いきなり鳥居に出くわし、松などが並ぶ参道に入る。両側に住宅が迫る。直進すると、重厚感のある神門。両袖には随身が納まる。 3.社殿は商人が寄進したものらしく立派。周りには大木もある。 4.過去…

プロイセン陸軍省の表と裏。

裏と言うには素敵すぎる。庭園側。

美保神社(島根県松江市・美保関町)の本殿は、比翼大社造ではなく美保造でよいと思う。

1.床下柱の存在や由緒・地域性から大社造と結びつけられがちだが、無理にそうする必要もあるまい。なぜなら、外見も内部も大社造の特徴を有していないからだ。 2.決定的なのは、神殿に正面を設けているということ(神座も正面向き)、更には神殿を並列連結…

聖神社(大阪府和泉市)は本殿の内部構造が珍しい。

1.鶴山台団地のバス停から歩くのが楽だが、旧熊野街道沿いの一の鳥居からの方が信太丘陵を実感できる。 2.信太明神と称される。本殿は慶長九年の造営で、近年、彩色がやり直された。重文。また拝殿が新しくなった。 3.本殿の内陣中央に宮殿が置かれる。願…