三浦裕史のホームページ          新版『近代日本軍制概説』を刊行予定。

■近代日本の政治法制について関心があります。■2021年06月06日記事参照。

#生き方考え方

「負け戦で印税稼ぐな」

旧軍将校某氏の至言。

「太郎山(2367㍍)は誰いうとなく孤独な山だといわれている。」

(荒川浩和, 1970)

拷問を受け棄教したことを「人間的な弱さ」として批判する考え方。

批判されるべきは、拷問した側であって、拷問された側ではないだろう。 拷問自体の苦痛、そして生き延びた安堵と生き残った苦悩を、当事者の身になって考えることが、少しはあっても良いのではないか。

「あとがき」に長々と書く、自分の「苦労」と人間関係。

諸橋襄『明治憲法と枢密院制』

芦書房、昭和39年刊。昔、先生から頂戴した。 何度かお目に掛かり、御教示を賜った。 枢密院がどういう所か、少し判った気がした。 某顧問官に関する秘話もお聞きした。 博士論文の出版をお奨めしたが、肯んぜられなかった。 こういう本を文庫版で出したら衝…

北島家と千家家―清孝の怨念によって国造家が分立したと言うべきか―『出雲国造家文書』に見る経緯

編者村田正志氏は研究者だからこそ、ハッキリとは言えなかった。資料を調査する便宜上、どちら側も敵に回せないのである。しかし― 1.現状では、千家家の完勝である。明治に入って、北島家が大社宮司職から排除された経緯を究明することが必要である。 2.…

鈴木眞哉氏の著書は(なぜか)引用・参考文献に挙げられることは少ないが、確実に参考にされている。

日蓮は、弟子や信者からもらった手紙をどうしていたのか。

日蓮の書いた手紙は、本物や写本で、数多くが伝えられている。 ということは、日蓮には弟子や信者から多くの手紙が来ていたはずだ。 しかし、そうした日蓮宛の手紙に関し見聞きしたことが全くない。

東京・恵比寿にある防衛研究所戦史部1階のトイレの窓から顔だけ出してタバコを吸っていたのは、だぁーれだ。

実名公表を楽しみにお待ち下さい(苦笑)。

未刊史料主義と史料刊行主義

日本人のドイツ研究者が日本語で書く論著は、ドイツ語に翻訳したら、ドイツで、どの程度通用するだろうか?

ドイツを例としたが、イタリアでも、フランスでも同じこと。 「日本人の外国研究者が日本語で書く論著は、当該外国語に翻訳したら、当該国で、どの程度通用するだろうか」ということ。 それにつけても、清水幾太郎氏の至言が思い出される…。 日本人の外国研…

「研究者は、法の単純な考え方を、努めて提示していかなければならない。」

「法律は、年を追う毎に、複雑になってきている。研究者は、法の単純な考え方を、努めて提示していかなければならない。」1911年5月におけるF.F.のコメント。簡単に書くと底が割れてしまう、と考える輩が多い。複雑な事象をそのまま語っても、研究の到達点…

昔、祇園の新門前に岩波という宿があって、

のりちゃん(のりこさん。博多出身)という仲居さんがいて、 場所柄、朝食だけついて、 かなり年配だった女将さんは一寸粋筋の感じがして、

藤村守美と吉見謹三郎の明治35年

この年に憲法の本を出している。 藤村は『大日本帝国憲法講義』、吉見は『日本憲法論』。 〈追記〉「最初の否定論者」藤村守美について を書きました(大警視だより続刊12号,2021年7月/警察政策学会資料115号,2021年05月)。

復刻本・編集本における〈監修者・解説者・編者〉名の記載

単なる発案・口利き程度で、デカデカと名前を出している本がある。かくいう、私にも、自著でないのに大きく名前を出している本がある。三浦裕史編としているものは、 ①伊東巳代治遺稿『大日本帝国憲法衍義』 ②井上密講述『大日本帝国憲法講義』三浦裕史解説…